概要
Microsoft 社は 2025年6月28日より、Windows 11 25H2 を Insider Preview の Dev チャネルで公開しました。
今回は、25H2 を触ってみて、差を比較します。
Windows 11 25H2 の概要
まず、25H2 は一般ユーザーへの提供は一般向けのリリースは2025年の後半を予定しています。
ちなみに 22H2~24H2 の展開日は以下の通りです。
22H2 | 2022年9月20日 |
23H2 | 2023年10月31日 |
24H2 | 2024年10月1日 |
なので、Windows 11 25H2 の展開日は2025年10月中の展開になるのでは、と予想しています。
バージョン 24H2 と 25H2 は、同じソースコードを共有しています。それにより、互換性の問題はほとんどないとされており、Microsoft 社は互換性チェックよりも、新機能のチェックにシステム管理者はフォーカスしてほしいと言っています。
これは、24H2 の月例アップデートには、25H2 の新機能が無効化された状態で含まれている有効化パッケージ (eKB) を利用しているということです。
25H2 を適用すると、一度再起動するだけで新機能が有効になり、ダウンタイムを大幅に短縮できます。
Windows 11, version 24H2 and version 25H2 use a shared servicing branch. Here’s what this means for your update experience.
New features we develop for Windows 11, version 25H2 are part of the version 24H2 branch. When the new code is complete, we include it in the monthly LCUs for Windows 11, version 24H2 in a Disabled state. Think of it as having the new feature code slowly staged on devices running version 24H2—yet another reason to stay up to date with monthly Windows updates!
The code remains disabled on the device until it receives the eKB. The eKB changes flags in the staged code from Disabled to Enabled. When you restart the device, the new features become enabled, and you’re officially on Windows 11, version 25H2!
——————–Windows 11のバージョン24H2とバージョン25H2は、共有サービシングブランチを使用しています。これが意味するアップデート体験は次のとおりです。
Windows 11, バージョン 25H2 用に開発した新機能は、バージョン 24H2 ブランチの一部です。新しいコードが完成すると、Windows 11, バージョン 24H2 用の毎月の LCU に無効な状態で含まれます。これは、バージョン24H2が動作しているデバイス上で新機能のコードが徐々にステージングされていくようなものです!
eKBを受け取るまで、コードはデバイス上で無効のままです。eKBは、ステージングされたコードのフラグを「無効」から「有効」に変更します。デバイスを再起動すると、新機能が有効になり、正式にWindows 11、バージョン25H2になります!
Get ready for Windows 11, version 25H2 – Windows IT Pro Blog
Microsoft 社が公開した 24H2 から、25H2 への更新フローチャート。

25H2 へアップデートして変わったこと
25H2 へアップデートして、何が変わったかを気づいたところから確認していきます。
バージョン情報
まずは Winver でバージョンを確認します。
2025年6月30日時点では
24H2:26100.4484
25H2:26200.5670
でした。メジャービルドは有効化パッケージでも変わってました。

メモリの使用量が比較的少ない
ほぼ同じ構成で作った Windows 11 24H2 と 25H2 ですが、メモリ使用量に300 MB 程度変化がありました。
ただ稼働時は 100 MB 程度の変化だったりと、ほとんど変わらない気もします。

設定に検索ウィンドウが追加
設定にて検索ウィンドウが追加されました。これは結構ありがたい。

“Windows 検索” が “検索” に統合
Windows Search が 25H2 からは統合されましたね。

Windows 検索は、大幅に変わってました。

クイックマシンリカバリー
[設定] – [回復] にて、新しく”クイックマシンリカバリー” が追加されています。

クイックマシンリカバリーでは、”ソリューションが見つからない場合は、検索を続けます。” が自動的に [オフ] になっています。
これらは、デバイスが起動しなかった場合、自動で治そうとするものです。
ちなみに、”ソリューションが見つからない場合は、検索を続けます。” をオンにすると、治そうと試行錯誤する間隔や、再起動タイミングなどを選べるようです。

スタートの変更
アプリケーションがアンインストールされているものがありました。
“マップ” や “マップ”などもともとインストールされていたものが、アンインストールされています。

Microsoft ウィジェットも変更されています。
まず、25H2 のウィジェットは、左ペインに”ウィジェット” と “フィード” があります。
“フィード” は 24H2 と同じようなニュースが表示されます。

“ウィジェット” は天気、株価等が表示されています。

エクスプローラーの変更
25H2 からは、エクスプローラーを開いた際、”推奨” というタブが新しく表示されるようになりました。
これは、自身の操作に基づき、おすすめファイルが表示されるようです。

おそらくこれは “フォルダーオプション” の赤枠による影響です。
24H2 までは “Office.com のファイルを表示する” のみでしたが、25H2 からは “推奨セクションを表示する” と “アカウントベースの分析情報、最近使用したファイル、お気に入りファイル、おすすめのファイルを含める” が自動で有効になっていました。

Copilot の変更
Copilot は 24H2 と 25H2 で、バージョンが違いました。
24H2:1.25062.106.0
25H2:1.25063.103.0

また、音声モードの Copilot との会話を開始する際のショートカットキーが割り当てられてました。
これはゲームをプレイしている人は特に ON にしない方がいいですね。

BypassNRO なくなる
以前の記事で、「2025年の10月の大型アップデート時に展開される可能性があります」と述べましたが、やはりなくなりました。
25H2 からは、BypassNRO は使えなくなることが確定しました。

ちなみに、ローカルアカウントを利用する start ms-cxh:localonly コマンドは利用できそうです。
というのも、start ms-cxh:localonly コマンドは
“C:\Windows\SystemApps\Microsoft.Windows .CloudExperienceHost_cw5n1h2txyewy\data\prod\navigation.json”
に格納されているもので、LocalOnly を比較しましたが、差はありませんでした。
