概要
5月20日に本国の Microsoft 行った Microsoft Build にて公表された Copilot+PC についての記事です。Copilot+PC は AI と PC が融合されたまるで新しい PC です。
特徴
処理速度
Copilot+ PC は、Intel core i9 は毎秒数十億回の演算数に対して、毎秒1兆回の演算ができるように設計するということです。この高性能なアーキテクトを実現させるために、今回新しいアーキテクチャを導入したとのことでした。
Snapdragon Elite X 12 コア・Snapdragon X Plus 10 コアの Copilot+ PC と、NVIDIA RTX 4080 の Windows 11 PCAI ワークロードの処理において最大100倍の効率で処理が可能です。
Microsoft 365 Client (Office や Teams など) は Arm64 上で素早く動作するそうですが、Slack などは今後。やや対応していないアプリケーションなどはありそうで、Enterprise として大量に導入するのは少し様子見したほうがよさそうです。
Recall 機能
※修正が加えられました。詳しくはこちら。
下図の通り、Recall 機能によって、ある日に見たことがある情報をスナップショット化し、いつでも思い出すことができるということでした。
アプリケーション、ウェブサイト、ドキュメントなど問わず行えるということであり、あの時見た映画、動画サイト、といった要望がかなえられそうです。
※スナップショットなので、スクリーンショット禁止などの Netflix などはこれに対応していないと推察。
Cocreator 機能 (AI 画像作成、編集)
“ペイント” がより進化され、ほぼリアルタイムで手書きと文字によるプロンプトにて、すぐに新しい絵を作成することが可能ということ。
上図を見てわかりますが、亀の左右に黄色いサンゴをペイントでは書いています。しかし、Cocreator で提案してきている絵は、左側のサンゴのみ。まだ、学習の余地はあります。
また、日本語には対応しているようです。
ライブキャプション
PC から出力されるすべての音を、画面上に表示することができるとのこと。
40種の言語から英語に音声を翻訳するライブキャプションは実装されているようです。日本語へと翻訳する機能は今後に期待。
Copilot
OpenAI の GPT-4o などの最新モデルにアクセスできます。
回答はよりスムーズに、自然に、音声会話なども AI と行えるようです。
CPU について
Copilot+PC の販売が開始されると、Snapdragon X Elite と Snapdragon X Plus のみの対応になります。今後、Intel と AMD に対応した PC、NVIDIA GeForce RTX や AMD Radeon も組み込まれた PC が徐々に展開されていきます。
Copilot+PC の購入のあれこれ
販売ベンダ
値段
最低金額:999 $ (15万円)~
販売開始日時
6月18日
筆者の懸念事項
項目 | 内容 |
Arm64 での処理 | Arm64 と x86/x64 は基本的には互換性はないため、社内ローカルアプリやマイナーアプリなどが動作しないのではないか |
Recall 機能 | スナップショットによるディスク容量へのひっ迫 保存に対するデータセキュリティ観点からは、見直されました。詳しくはこちら。 |
Cocreator | AI 味のある絵から抜けず、AI が意図して書いたペイントを正確に読み取らない |
Windows Update | Windows 12 が噂されており、UWP アプリケーションなどに移行するなどの話もあるが、Windows 12 のあれこれのサポートはしているのか |
Adobe | 参考情報には Adobe のサポートが手厚くされていると書いてあるが、Adobe はCPU、GPU などの相性によって、エンコードなどのエラーに大きく起因する エラーなどで一時使えなくなった場合は、Microsoft、Adobe どちらがサポートするのか |
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