Hyper-V で Windows 11 を構築する方法

概要

Hyper-V を利用している際、いつも通り Windows 11 の ISO ファイルで構築しようとしていた際、要件が満たされていません。というエラーの画面の元、構築ができなかったため、備忘録として記載しておきます。

構築できなかった時の構成

通常通り、”第1世代”を選択し、そのほかの設定は通常通り構築をしました。

その後、Windows 11 23H2 の ISO ファイルを Microsoft 公式サイトからダウンロードし、ISO ファイルを挿入。Windows のプライバシーポリシーに合意し、インストールを開始すると、以下のような画面になり、Windows 11 のセットアップができなくなりました。

Windows 11 のサポート要件

Windows 11 はサポート要件が以下の通りあります。
上記構築ではシステムファームウェアと TPM を満たしていないため、構築ができなかったことが理由です。

CPUCPU
1 GHz 以上の速度で 2 つ以上のコアを搭載する、承認されている CPU の一覧に示されているプロセッサ
RAM4 GB
ストレージ64 GB 以上のストレージ デバイス
システムファームウェアUEFI (Unified Extensible Firmware Interface、最新バージョンの PC BIOS) およびセキュア ブート対応
TPMトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
Windows 11 のシステム要件 – Microsoft サポート より引用

構築できた時の構成

Hyper-V では以下の通り設定をし、無事構築完了。

1.Hyper-V の新規作成をし、[仮想マシンの新規作成ウィザード] の [世代の指定] にて [第2世代] を選択し [次へ] をクリックします。これにしないと、UEFI ベースのファームウェアで構築できないため、上記のエラーになります。

2.[名前と場所の指定] 画面にて、”名前” を決め、[次へ] をクリックします。

3.[メモリの割り当て] では [起動メモリ] を “4096” 以上にし、[次へ] をクリックします。

4.[ネットワークの構成] では “接続” にて外部に接続できるネットワークアダプターを選択し、[次へ] をクリックします。

5.[仮想ハードディスクの接続] にて、[ハードディスク] を選択し、[次へ] をクリックします。

6.[インストールオプション] にて、[後でオペレーティングシステムをインストールする] を選択し、[次へ] をクリックします。

7.[要約] で確認後、[完了] をクリックします。

8.作成したマシンを右クリックし、[設定] をクリックします。

9.[セキュリティ] にて、[セキュアブートを有効にする] にチェックを入れ、[トランステッドプラットフォームモジュールを有効にする] をオンにし、[適用] をクリックします。

10.[SCSIコントローラー] にて [DVDドライブ] を選択し、[追加] をクリックします。

11.[メディア] にて ISO ファイルを選択後、[適用] をクリックします。

12. [ファームウェア] にて [DVD] ドライブからブートされるようにし [適用] をクリックします。

13. [Press any key to boot from CD or DVD…..] が表示されている数秒間に、何かキーを押します。

数秒間でキーを押さない場合、以下の画面になり、キーを押しても反応がなくなります。

数十秒ほど待つと、[Virtual Machine Boot Summary] が表示されますが、反応はしないので、上記の画面で、数秒間でキーを押すようにしてください。

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