[検証] Windows 11 24H2 のアップグレードはどれくらいサイズが変わる?

概要

Windows 11 24H2 が2024年10月に公表され、一般ユーザーにはセーフガードが適用されない限り、Windows Update を通じて展開がされます。

Microsoft 社としては、24H2 のストレージにおけるアップグレード要件を公表されていませんが、Windows 11 のシステム要件は必ず満たす必要があります。

 64 GB 以上のストレージ デバイス。 PC に十分に大きなストレージ ドライブが搭載されていない場合は、ドライブのアップグレード オプションが用意されている場合があります。

Windows 11 のシステム要件 – Microsoft サポート

今回は、Windows 11 23H2 Home にて、インプレースアップグレード、ISO ファイルでのアップグレード を用いて 24H2 へした場合、どのくらいのディスクサイズ、ダウンロードサイズに変わるのかを確認します。

Windows 11 24H2 新規インストール時からは、Microsoft アカウントを紐づけると Bitlocker が必須となります。こちらの記事で検証しています。

インプレースアップグレード

23H2 の最新状態した時

Windows 11 23H2 を起動し、最新のセキュリティ更新アップデートを適用後、 [ネットワークとインターネット] – [ネットワークの詳細設定] – [データ使用状況] を 0MB にします。

そして、現状での C ドライブのディスク容量は以下の通りで、”使用領域” は 29.9 GB でした。

Windows Update にて 24H2 インストール後、再起動待ちの時

Windows Update を通じて、どのくらいネットワークを利用しているかを確認したところ、再起動前では 5.19 GB 利用していることを確認しています。

また、この時の C ドライブの “使用領域” は 57.2 GB でした。
23H2 新規インストール時と比べると、27.3 GB のサイズアップです。

24H2 へアップグレード (再起動後)

再起動後のネットワークの [データ使用状況] は 5.2 GB でした。
インストール前より 0.1 GB 上がってました。

これはネットワークから取得するため、ネットワークを少しでも軽減したい場合は配信の最適化を利用できます。
詳しくはこちら

そして C ドライブの “使用領域” は、56.2 GB でした。再起動後に 1 GB 減っています。

因みに C ドライブには新たに “Windows.old” フォルダーが作られており、35 GB 使っています。

“Windows.old” フォルダーの中身は、それを除くと、C ドライブ直下と完全に同じフォルダー構成となっています。

この Windows.old フォルダーは、アップグレードを行った10日以内にロールバックするためのフォルダーです。何か アップグレード後に問題があった場合は、ロールバックができます。

Windows にアップグレードしてから 10 日未満の場合は、以前のバージョンの Windows が削除可能なシステム ファイルとして一覧表示されます。 削除することはできますが、以前のバージョンの Windows に戻るオプションを提供するファイルが含まれている Windows.old フォルダーを削除することに注意してください。 以前のバージョンの Windows を削除した場合、元に戻すことはできません (以前のバージョンの Windows に戻すことはできません)。

以前のバージョンの Windows を削除する – Microsoft サポート

ISO ファイル

23H2 の最新状態した時

Windows 11 23H2 を起動し、最新のセキュリティ更新アップデートを適用後、 [ネットワークとインターネット] – [ネットワークの詳細設定] – [データ使用状況] を 0MB にします。

そして、現状での C ドライブのディスク容量は以下の通りで、”使用領域” は 25.5 GB でした。

Windows Update にて 24H2 インストール後、再起動待ちの時

Windows Update を通じて、どのくらいネットワークを利用しているかを確認したところ、再起動前では 664 MB 利用していることを確認しています。

また、この時の C ドライブの “使用領域” は 30.4 GB でした。
23H2 新規インストール時と比べると、4.9 GB のサイズアップです。

そして再起動を行います。

24H2 へアップグレード (再起動後)

再起動後のネットワークの [データ使用状況] は 1.08 GB でした。再起動前に比べ、2倍程度増えています。

そして C ドライブの “使用領域” は、43.3 GB でした。

因みに C ドライブには新たに “Windows.old” フォルダーが作られており、27.2 GB 使っています。

結論

Windows 11 24H2 のアップグレードを利用することで、以下のようにディスク、ダウンロードサイズが変化します。

ディスクサイズダウンロードサイズWindows.old フォルダーサイズ
インプレースアップグレード前
Windows 11 23H2
29.9 GB0 GB
インプレースアップグレード後
Windows 11 24H2
56.2 GB5.2 GB35 GB
ISO ファイルアップグレード前
Windows 11 23H2
25.5 GB0 GB
ISO ファイルアップグレード後
Windows 11 24H2
43.3 GB1.08 GB27.2 GB

以上より、ディスクサイズ Windows のためだけでも 44 GB 以上は必須であり、Microsoft 社が公表する Windows 11 システム要件のディスク容量は 64 GB 必要、というのはあながち間違っていない気がしました。
また、基本的にインプレースアップグレードから機能更新をすると容量が増えることがわかりました。

ちなみに非対応端末に Window 11 をインストールする方法は、こちらの記事を参考に。

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