概要
本記事は、2025年7月23日に展開された、D パッチ (KB5062660) を UI ベースで確認するものです。
D パッチは4週目の火曜日 + 1日に展開されるパッチで、適用は任意ですが、翌月の品質更新プログラムに新しい機能は含まれます。
D パッチについては、こちらを参照してください。
KB5062660 について
まず KB5062660 のサイズについてですが、最近の Windows Update とほぼ同じく、3000 MB です。

昨今の Windows Update の肥大化については、こちらを参照してください。
ビルドは 26100.4770 です。

さて、新しく実装された機能を詳しく見ていきましょう。
Recall 機能
Recall 機能がすべての国で利用可能になりました。ただし、Recall 機能を利用するには条件があります。詳細はこちらで記載している通りなので、説明は省きますが、Copilot PC でないと利用できません。
Click to Do のアップデート
Click to Do とは、Copilot PC で実行できる機能です。画面上の選択等のアクションで画像やテキストから次の作業を効率化することができます。
その Click to Do が様々なアプリケーションへ組み込まれました。
Reading Coach のアップデート
Reading Coach は Microsoft Store から入手が必要なアプリで、読み書きの学習を補助してくれる練習アプリです。
AI がストーリー作成をし、自分の能力や興味に合ったコンテンツを作ってくれます。

そのアプリが、Click to Do へ組み込まれ、画面上のテキストからも練習することが可能になりました。
また、Reading Coach は、イマーシブリーダーを使った読み上げもアップデートされました。単語ごとに音節分けしたり、フォント等の調節を行ったりと、様々なことができます。
Word と Copilot のアップデート
Click to Do を利用し、メールや画面等に表示されているテキストから Copilot とともに作成することが可能になりました。選択したテキストを Windows キー + クリックし、[Copilot を使用した下書き] をクリックすることで、利用可能とことです。
※ただし、Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要になります。
[設定] のアップデート
Windows の [設定] にて、変更が加えられました。
検索ボックスの表示
以前までは、[設定] での検索ボックスは左上にありました。

これから、画面上部に検索ボックスが移動します。これは Windows 11 25H2 の機能になるかと思いましたが、既に 24H2 で展開されましたね。

検索が一つにまとまる
こちらも 25H2 の機能だと思いましたが、今回来ました。
Windows の検索 [プライバシーとセキュリティ] – [Windows 検索] は、今までですと下図と、[プライバシーとセキュリティ] – [検索アクセス許可] の2つに分かれていました。

しかし、今回の D パッチで、統合されました。

クイックマシンリカバリーの追加
今までは、[システム] – [回復]にて PC の起動をカスタマイズする、という選択肢しかありませんでした。

しかし、今回から、[クイックマシンリカバリー] に変更されています。25H2 よりも先に来ましたね。
これは、Windows 11 にて動作しなくなった場合、自動で修復してくれる機能です。かなり複雑な障害の場合は、インターネットから Windows Update を通じ、修復も行ってくれます。

[クイックマシンリカバリー] は自動的には ON になっていないため、自身で ON にする必要があります。

既定の Microsoft Store パッケージをシステムから除外する
25H2 から展開されるものかと思いましたが、D パッチで [既定の Microsoft Store パッケージをシステムから除外します] が追加されました。
このポリシーは、[コンピューターの構成] – [管理用テンプレート] – [Windows コンポーネント] – [アプリパッケージの展開] から “既定の Microsoft Store パッケージをシステムから除外します” にて、開くことが可能です。

参考情報
July 22, 2025—KB5062660 (OS Build 26100.4770) Preview – Microsoft Support