Windows 11 大型バージョン 25H2 が一般公開されたぞ、何が変わった?

この記事は約6分で読めます。

概要

本記事は 2025年 の Windows 11 大型バージョンである 25H2 が一般公開されたため、その適用、あとは24H2との比較の記事になります。
記事作成現在 (2025年10月1日)、25H2 は一般展開されているものの、Windows Update を介した展開は “順次” となります。そのため、更新が降ってこなくても、「来ないじゃないか!」と焦らず…。

25H2 展開について

Microsoft 社は 2025年10月1日から 25H2 を Windows Update を介し、そして ISO のファイルを公開しました。

Windows Update を介して 25H2 にアップグレードしたい場合、[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する] が有効になっている必要があります。
詳細はこちらをご確認ください。

また、ISO ファイルはこちらの Microsoft 社の Web サイトからダウンロードが可能です。

本日、Windows 11 バージョン 25H2 の提供開始を発表しました。本バージョンは、バージョン 24H2 を実行しているデバイスで「利用可能になり次第最新の更新プログラムを入手する」設定を既に有効にしているユーザー向けに、段階的な機能ロールアウトを通じて提供されます。段階的なロールアウトは徐々に開始され、今後数か月かけて提供範囲が拡大されます。インストールは迅速かつ簡単です。この更新プログラムは、毎月のセキュリティ更新プログラムと同じ技術で配信されます。Windows 11 バージョン 25H2 への更新方法について知りたいですか?こちらの動画をご覧ください。

注: お使いのデバイスにアプリケーションの互換性などの問題が検出された場合、問題が解決されるまで更新プログラムの提供を一時停止する安全対策を実施する場合があります。

Windows message center | Microsoft Learn より翻訳済み

Windows Update での更新

概要

Windows Update から 25H2 をダウンロードする場合、上述通り、[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する] を ON にする必要があります。
しかし、検証端末では ON にしたとて、25H2 をダウンロードしませんでした。おそらく Microsoft 社公開の記事通り、”順次” 展開なので、それが原因かなと。

そこで以前記事にした、”機能更新プログラムが Windows Update に表示されない時の対処法” を参考に、レジストリを書き換えた結果、Windows Update に表示されました。
※上記リンク記事では、”TargetReleaseVersionInfo” を “24H2 ” にしていますが、今回は “25H2” にしなければいけません。

エラーが起きる

25H2 をダウンロードするとインストール完了 100% になるとエラー “0x800f081f” が表示されました。

これはダウンロードしたデータが破損しており、それが原因でインストールできない、というものです。

  • パスで指定された場所にこの機能をインストールするために必要なファイルが含まれていない。
  • 機能をインストールしようとしているユーザーが、その場所とファイルに対する読み取り以上のアクセス許可を持っていない。
  • インストール ファイルのセットが壊れている、不完全、または搭載している Windows のバージョンに対して無効である。
.NET Framework 3.5 インストール時のエラー – Windows Client | Microsoft Learn

既にダウンロードがされたメタデータ、キャッシュファイルなどが含まれる SoftwareDistribution フォルダーを再作成する必要があります。

1.検索ウィンドウなどで、”services.msc” と入力し、[サービス] を起動します。

2.”Windows Update” サービスを右クリックし、[停止] をクリックします。

3.”C:\Windows\SoftwareDistribution” から “SoftwareDistribution” フォルダーを “”SoftwareDistribution.old” などに名前変更します。

4. “Windows Update” サービスを再度 [再開] します。

5.それでもなおエラーが出ていたので、ISO ファイルからインプレースアップグレードしました。

※現時点での 25H2 は Bypass.NRO を実施できました。詳しくはこちら

25H2 の画面

比較対象は 24H2 と使っていた 24H2 をインプレースアップグレードした 25H2 で、両者ともに Home エディションです。

バージョン

まず、初回起動したバージョンは 26200.6584 でリリースプレビューチャネルを 1回 Windows Update した後と変わりはありませんでした。

初回の Windows Update ではパッチが表示されました。
※[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する] を ON にしています。

更新後のバージョンです。26200.6725

上述通り、BypassNRO は 25H2 の 26200.5516 より削除されると Microsoft 社は公表しましたが、私の環境では削除されませんでした…。

設定の差異

設定個所では 24H2 とは若干異なる UI を見つけたので、紹介します。

[システム] にて、24H2:[詳細設定] と 25H2:[開発者向け] で分かれています。

中を確認すると、今までの 24H2 はカテゴライズされていた一方で、25H2 はすべて列挙されていました。

また [プライバシーとセキュリティ] の [Windows のアクセス許可] では 24H2 [推奨事項&オファー] が [全般] になっていました。

中身もかなり変わっています。

セキュリティの差異

Microsoft アカウントにサインインしていない状態で、Microsoft Defender を確認してみました。
[ウイルスと驚異の防止]、[アカウントの保護] は Microsoft アカウントにサインインしていなくても、”操作は不要です。”と表示されていました。

[アプリとブラウザー コントロール] ですが、[評価ベースの保護] が 25H2 では自動的に ON になっていました。

また、[デバイスセキュリティ] では [コア分離] も同様に 25H2 では自動的に有効化されていました。

タイトルとURLをコピーしました