概要
現在、VBS は企業内における Windows OS との相性がいいスクリプトとして自動化のタスクやアプリケーション制御などに幅広く使われていますが、この度、Microsoft 社より廃止のスケジュールが公表されました。
VBS が廃止する理由
VBS は1990年代から使われ始めていましたが、昨今、Javascript や PowerShell などのスクリプト言語が生まれ、それらは自動化タスクとして有力です。この度、上記スクリプト言語に劣るとして、VBS は非推奨、そして将来的に廃止されることになりました。
非推奨になると、Microsoft 社によるプレミアムサポートは受けられない他、脆弱性などの対応もされなくなります。
廃止のスケジュール当日になると、機能は OS より削除され、利用はできなくなります。
日程
Microsoft 社は 2023年10月に VBS を非推奨とすることを周知し、5/22 に以下のスケジュールを再周知しました。
Windows 11 24H2 より VBS はインストールされたアプリケーションとして、システムのオプション機能に表示されるようになります。
そして2027年に、VBS は既定で無効になります。有効にする場合は、[設定] – [システム] – [オプション機能] にて、[VBScript] を有効にします。
完全に VBScript を無効にすることは現在未定ですが、このようにデフォルトで無効化されていることも考慮することから、早めの対応が必要です。
ワークアラウンド
VBScript のワークアラウンドは、
- PowerShell
ログオンログオフスクリプトの代替
VBScript が機能しなくなった場合、ログオンログオフスクリプトは動かなくなる可能性大 - Javascript
ブラウザなどで VBScript を利用する場合は、Javascript 利用推奨
のどちらかを利用することを推奨されています。
参考情報
VBScript deprecation: Timelines and next steps | Windows IT Pro Blog (microsoft.com)
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