概要
本記事は Windows 11 のライセンスの確認方法を調べていたら、うまくまとめられている記事がなかったので、記載したものです。
ライセンスは、PC をベンダーや BTO などで PC を買ったもの、自分自身でライセンスを買ったものなどに分岐します。
Windows ライセンスの種類
Windows ライセンスには、2つの種類があります。
- プロダクトキー
- デジタルライセンス
それぞれを簡単に解説します。
本記事では、PC 本体に貼られているプロダクトキー (COA ラベル) については、言及しません。
プロダクトキー
プロダクトキーで認証した場合、かつ Microsoft アカウントにログインしていない PC だと、基本的にはコマンドで確認が可能です。
ただし、BTO などで購入した PC で DSP 版と呼ばれるライセンスは、その限りではありません。下記の “デジタルライセンス章” 後半をご参照ください。
ベンダーの PC の場合
ベンダーや一部の BTO が提供している PC を利用している場合、wmic コマンドで確認が可能です。
以下コマンドをコマンドプロンプトに入力します。
wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKeyそこで確認できる場合、下図のようにライセンスキーが表示されます。
確認できない場合、何も表示されません。
自分で購入したプロダクトキーの場合
自分で購入したプロダクトキーで、かつ Microsoft アカウントにログインしていない場合、フリーソフトを使うことで確認が可能です。
Microsoft アカウントにログインすると、Windows 10 からはデジタルライセンスとして、ハードウェアと紐づける構成に自動的になります。それは後述します。
1.Microsoft Store にて “ShowKeyPlus” をインストールします。
2.”Installed Key” がその PC のライセンスキーになります。
ちなみに「プロダクトキーを (Yahoo とかにて格安で) 買ったのに、認証されない～！！！」という方、それはボリュームライセンスという、規約違反のライセンスです。
そのため、こういった PC 移行をしたいときや突然ライセンス未認証となった時、ライセンス認証ができなくなったとしても、泣き寝入りです。
Microsoft 公式から Windows ライセンスを買いましょう。
デジタルライセンス
デジタルライセンスは、Windows ライセンスキーが Microsoft アカウントとハードウェアに紐づいています。
Microsoft アカウントに紐づいている場合、新しいデバイス (マザーボードなど) に入れ替えしたとしても、ライセンス認証することが基本的には可能です。
ライセンスの再認証方法は、以下の通りです。
1. [設定] – [システム] – [ライセンス認証] をクリックします。
2.[トラブルシューティング] をクリックします。
3.[トラブルシューティングが完了しました] 画面では、[このデバイス上のハードウェアを最近変更しました] をクリックします。
4.[Windows を再度ライセンス認証する] 画面にて、[現在使用中のデバイスは、これです] にチェックを入れ、[アクティブ化] をクリックします。
旧 PC に Microsoft アカウントに紐づけて、すぐさま新 PC でライセンス認証ができない場合、数日待つことが有用とされています。これは Microsoft のライセンス認証サーバーにおける、登録などが済んでいないことなどに起因しています。
メッセージの通りサーバ側の問題だったのだろうか。 検索してみると、一度サインインをローカルアカウント管理に切り替え、もう一度Microsoftアカウントに戻すと認証が通るとの情報もありよくわからない。うーん。やはり、この手のシステムメッセージは額面通りに受け取れないところがある。何にせよ認証が通ってよかった。
Windows10に無償アップグレードしたプリインストール版Windowsのハードウェア変更と再認証 – kobakの雑記
BTO で購入した PC にて、ライセンスキーが同封されていない、またはライセンスキーシールが PC に貼られていない場合、その PC の Windows ライセンスは、DSP 版 Microsoft Windows と呼ばれます。
DSP 版は基本的に マザーボードに紐づけられるため、マザーボードの交換が行われた場合、ライセンス認証は規約違反となります。
DSP 版 Microsoft Windows の使用規約上、他 PC / PC パーツの使用は使用許諾契約違反となり、ご使用いただくことはできませんのでご注意ください。
DSP 版 Microsoft Windows について | ドスパラ サポートFAQ よくあるご質問｜お客様の｢困った｣や｢知りたい｣にお応えします。
一方で DSP 版ライセンスの Windows は Microsoft アカウントへ紐づけると、 DSP 版ライセンスであっても、デジタルライセンスになることが、過去事例からも確認できます。(上述で、「基本的には」といったのはそういう意味。)
ただし過去事例は、いずれも Windows 7/8 での規約が変わる前の DSP 版であるため、電話対応、もしくは数日置いた後の認証が通ったという話でした。
そのため、最近の BTO で買った DSP 版の Windows ライセンスは、マザーボードなどを変えた新しい PC では使えない、と認識しておきましょう。
※独り言※
Microsoft の公式ドキュメントでは、ハードウェア構成を変更した際にも Windows 11 のライセンス認証が行える旨が記載されています。
使用しているデバイスが結果の一覧で見つからない場合は、デバイスの Windows 11 デジタル ライセンスに関連付けられているアカウントと同じ Microsoft アカウントを使用してサインインしていることを確認します。
ライセンス認証中に引き続きエラーが生じる場合は、「Windows のライセンス認証エラーに関するヘルプ」を参照して、生じているエラーを見つけてください。
ハードウェア構成の変更後に Windows のライセンス認証をもう一度行う – Microsoft サポート
ただ、DSP 版を考慮しているとは思えないので、おそらくですが 「Microsoft のできる」より、「DSP 版では別 PC でライセンス認証が行えない」が優先されると思います。
参考情報
DSP 版 Microsoft Windows について | ドスパラ サポートFAQ よくあるご質問｜お客様の｢困った｣や｢知りたい｣にお応えします。
COA ラベル ( プロダクトキー ) が貼付されていない PC について | ドスパラ サポートFAQ よくあるご質問｜お客様の｢困った｣や｢知りたい｣にお応えします。
Windows のライセンス認証を行う – Microsoft サポート
